青信号はなぜ「青」?
日本語・英語・韓国語の色の名前をくらべてみる

公開日:2026年11月2日|運営者:FD

緑に見えるのに「青信号」

交差点の信号の「進め」の色は、よく見ると緑色に近い色です。英語では green light と呼ぶのに、日本語ではなぜ「青信号」なのでしょうか。

はじめは「緑信号」だった

日本で最初の電気式の自動信号機は、1930年に東京・日比谷の交差点に設置されたとされています。当初、信号の色は法令などで「緑」と表記されていました。ところが、新聞などで「青信号」と書かれたこともあり、人々のあいだでは「青」という呼び方が広まっていきます。

そして戦後の1947年に施行された道路交通取締法で、法令上の表記も「青」に改められたとされています。現在の道路交通法施行令でも、信号の色は「青色の灯火」と書かれています。

日本語の「青」はもともと範囲が広い

呼び方が「青」に落ち着いた背景には、日本語の「青」が、もともと緑色まで含む広い範囲の色を指していたことがあるといわれます。今でも、若い緑の葉を「青葉」、緑色の野菜を「青菜」、緑色の虫を「青虫」と呼ぶのは、その名残です。

ちなみに、日本の信号の色は、国際的な基準で「緑」とされる範囲の中で、できるだけ青に近い色が選ばれているとされます。「青信号」という呼び名と、実際の色との差が、少しでも小さくなるようにしているのです。

韓国語にも似た言葉がある

実は、青と緑をひとつの言葉で表すのは日本語だけではありません。韓国語の「푸르다(プルダ)」という形容詞は、空や海の青さにも、草木の緑にも使われます。英語の green と同じように、「若い・未熟だ」という意味で使われることもあります。

一方で、色の名前としては、韓国語にも青を表す「파란색」と、緑を表す「초록색」があり、日常的に使い分けられています。

基本の色を3つの言語でくらべる

日本語英語韓国語
赤red빨간색(빨강)
青blue파란색(파랑)
緑green초록색(초록)
黄色yellow노란색(노랑)
紫purple보라색(보라)
オレンジ(橙)orange주황색(주황)
ピンク(桃色)pink분홍색(분홍)
茶色brown갈색
灰色(グレー)gray회색
黒black검은색(검정)
白white하얀색(하양)

韓国語の色の名前は、「〜색(〜色)」をつけた形と、つけない短い形(빨강・파랑など)の両方が使われます。茶色の「갈색」や灰色の「회색」のように、漢字語がもとになっている名前もあります。

言葉の違いに気づくと、色も単語も覚えやすくなる

同じ色でも、言語によって呼び方の区切り方が少しずつ違います。こうした違いを知っておくと、外国語の単語を覚えるときにも「日本語の感覚のまま置きかえてはいけない言葉」に気づきやすくなります。

色の名前をもっと知りたい人は、色の名前当てクイズ「これは何色?」や、和色を集めた図鑑もあわせてどうぞ。

信号機の歴史については、交通・自動車関連の報道記事などで紹介されている経緯をもとにまとめています。

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